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2012.08.12 Sunday
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「MAISHA(マイシャ)」No.04 ニューヨーク ライフスタイル&インテリア特集
雑誌「オリーブ」「アンアン」「ギンザ」など、マガジンハウス社の名だたる雑誌の編集長として「女子のかわいい」を牽引してきた淀川美代子さん。
そんな淀川さんが現在編集長をしている雑誌ライフスタイル・インテリア雑「MAISHA(マイシャ)」を遅ればせながら買った。
創刊号は流通ルートが確立せず、かなり品薄だったこちら。
4号ともなるとビレッジヴァンガードでも買えました。
「ニューヨーク」と名が付くとついついチェックせずにはいられない。
広々として趣のある建物を、大胆に使ったインテリアはまぁなんっの参考にもならないけど(モデルの普段着スナップ写真くらい参考にならない)ステキだ。
とにかくステキだ。くやしい。
この雑誌、インテリアショップの「フランフラン」経営の会社が発行しているので、
多少フランフランのアイテムも載っているのだが、ほんとにちょっとしか載っていない。
そのちょっとしか載ってないヤツが、かわいくて、桁違いに安くて、
乙女チックなだけのイメージだったフランフランに、こんなアイテムもあるんだ〜、安いな〜、欲しいな〜、なんてすっかり思惑通りです。
基本的に見開き構成。
ページによってタテ組み・ヨコ組みが入り交じるという超斬新なページネイション。
巻末には店頭で使える500円割引チケットも。
ああー、いいなー。
行きたいなー、ニューヨーク。
ちなみに、淀川美代子さんは、
私と同年なら「日曜洋画劇場」でおなじみの映画評論家の故・淀川長治さんの姪御さんだとか。
驚きですねー。
サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ。
・MAISHA
・ほぼ日刊イトイ新聞 - 淀川おじさん。
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2012.07.30 Monday
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夏休みの自由研究や読書感想文にオススメ。坂野りんこ著「江戸ちえ」
東京ナイロンガールズでお世話になっている
コミックライターの坂野りんこさんの新刊「江戸ちえ」読んだよ。
タイトルの「江戸ちえ」とはズバリ「江戸の知恵」ということ。
最近「江戸時代のエコは進んでいた」とか聞くけれど、そんな江戸の知恵の中で現代でも使えそうな知恵を実践、役に立つ「江戸ちえ」を教えてくれるコミックエッセイ。
著者のりんこさん扮する、暑がりでお調子者のネコ“ミケ子”と
しっかり者で神出鬼没な編集者“うさ子”が、怠惰な生活に役立つ知恵を教えてくれますw
時々現れる人物イラストが妙にエロかったり、
マンガ好きには「おおっ」となるコマがあったりコネタも沢山w
中身はぎっしり実用書でアリ、雑学も盛りだくさん。
学生さんはこの本で夏休みの宿題とか、読書感想文とか済ましたら、楽しくやっつけられるんじゃないでしょうか。
超余談ですが、やりたいことが見つからないティーンの時、
ワタクシが「文章を仕事にしてみようかな」なんて思い至った理由の一つとして、
「読書感想文」で賞をもらったから向いてるかもしれない、と思ったんです。
で、そのとき読んだ本と言うのが、まついなつきさんの「笑う出産」
どうしようもない女子校なので出産・妊娠の話が身近だったんだけど、私はどうしても出産が怖くて、
というかそれより何より、夏休みの宿題である読書感想文がめんどくさくて(こっちが強い)
コミックエッセイだったこの本を題材にしたの。
読みやすいくて分りやすくて親しみやすくて、
結果的に読書感想文もノリでさっさかさ〜と書くことができ、提出。
意外にも賞をとり、「文章を書くことなら、できるかも」と勘違いしたわけです。
(スタートに立つには良い理由です)
そんなわけで、コミックエッセイは分りやすい上に、
若者の「根拠なき自信」を満足させてくれると思います。
ちなみに、出産自体は未だに怖いです。
世の中の母とそれにあこがれる女性を尊敬してやみません。
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2012.07.24 Tuesday
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『オペア・ダイアリー ~年間10万円からの「アメリカ留学」~ (The Aupair Diary) 』miyaco著
ICELAND NOTEの著者、miyacoちゃんが2冊目の本を出した。
その名も“オペアダイアリー”
(この本はうちからの出版じゃないです)
「オペア」とはフランス語で「対等」という意味で、平たくいうと語学留学を兼ねたベビーシッタービザのこと。
貯金がなくても、基礎的な英語力と若さとちょっとした保育基準をクリアすれば、誰でも働きながら、合法的にアメリカで暮らせちゃう、という夢のようなビザ。
でも裏を返せば、「対等」なんて名前をつけなくちゃならないくらいベビーシッターと言う職業はなかなか理解され難いし、日本でワーホリほど浸透していないくらい、人気がない=しんどい職業でもあるわけで。
でも体験しなくちゃ、どのくらい辛いのか、何が辛いのか、分らないでしょ?
というわけで、そんなリアルな(ホントに生ログってくらいリアルな)オペア取得から挫折(!?)までの日々を日記帳に綴ってある本書。
本書は日記と実用書の二部構成になっていて、後半は具体的なオペアビザを取る為のHOW TO BOOKになっている。
本文から抜き出したような斬新な帯が目印の本書。
miyacoの今や、オペアのリアルを知りたい人は、是非。
あ、ICELAND NOTE(こちらはユアーズストア発行よ!)もよろしくね。
miyaco
イカロス出版 ¥ 1,500 (2012-07-05) コメント:ICELAND NOTE著者、miyacoの2冊目 |
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『……買おうと思ってたのに!』
昨日、店のポストを覗いたら投函してあった。
いまお仕事で色々お世話になっている歌人の鈴掛真さん、初の書籍「好きと言えたら良かったのに。」を献本いただいた。
小振りなサイズで女子の手にも収まりいい感じが、らしいなぁと思った。
この本は「恋」をテーマにしたメッセージブックだ。
“はじめに”では
と綴られている。
この本は2つの挑戦が含まれている。
1つは、62のメッセージの全てが実は短歌で綴られていること。
表紙や目次には一切書かれていない。「おわりに」で、種明かしのように書いてあるだけだ。
鈴掛さんは「ポップスとしての短歌」という。
鈴掛さんからその表現をきいたとき、なるほどと思った。
理解できる、つまり共感して思いを沿わせることができる身近な言葉が、心地良いリズムで綴られているのだ。
「ポッップス」という言葉がしっくり来る。
2つめの挑戦は、自分をさらけ出していること。
帯にしっかりと書いてあるのだ。
ちょっと想像力を働かせてみるだけで、この一文を入れる決断にかなりの迷いがあり、今も恐怖と戦っているに違いないのではないかと思う。
背が高い、太りやすい、辛いものが苦手、お酒が飲める・飲めない……
そういうことは生まれたときから決まってる。
努力して克服して出来たり・出来なかったりするかもしれない。
だけどそういう体質を望んだことがないのは、代わりがない。
恋愛対象への趣向も同じことだと思う。
そして、それは本来宣言しなくても良いことだったはずだった。
目が悪くてコンタクトをしていたって、
英語がわからなくて大好きな洋画を字幕なしで見られなくたって、
誰にも迷惑はかからない。(本人は困るけど)
鈴掛さんと初めて打ち合わせをした時に
「僕は同性愛に関する偏見をなくしたいんです」と言っていた。
大人になると恋愛対象が自由な人にたくさん会う。
それは自分の活動しているフィールドももちろん関係しているだろうけど、
それ以前は、会わなかったんじゃなくて、言われなかったんだと思った。
例えば十代の頃とか、ずっと抑えて、自分を責めてきていたんだろうな、と。
誰が誰を好きになるのは自由だ。
だけど、その思いを告げるか、告げないかは自分一人の問題じゃない。
そして好きになろうと思って好きになるものでもない。
恋の病には無差別でかかってしまうはずだから。
このフォトエッセイは、すべての、
本当の意味で“すべて”の、恋に悩める男女へのエールだと思った。
・鈴掛真!さえずり短歌(ブログ)
何度見ても鈴掛さんが、いくえみ綾の絵にしか見えない。
『……買おうと思ってたのに!』
昨日、店のポストを覗いたら投函してあった。
いまお仕事で色々お世話になっている歌人の鈴掛真さん、初の書籍「好きと言えたら良かったのに。」を献本いただいた。
小振りなサイズで女子の手にも収まりいい感じが、らしいなぁと思った。
この本は「恋」をテーマにしたメッセージブックだ。
“はじめに”では
あなたのたいせつな恋へのエールになることができたら嬉しいです。
と綴られている。
この本は2つの挑戦が含まれている。
1つは、62のメッセージの全てが実は短歌で綴られていること。
表紙や目次には一切書かれていない。「おわりに」で、種明かしのように書いてあるだけだ。
鈴掛さんは「ポップスとしての短歌」という。
鈴掛さんからその表現をきいたとき、なるほどと思った。
理解できる、つまり共感して思いを沿わせることができる身近な言葉が、心地良いリズムで綴られているのだ。
「ポッップス」という言葉がしっくり来る。
2つめの挑戦は、自分をさらけ出していること。
帯にしっかりと書いてあるのだ。
同性愛者の歌人が贈る、片思いによく効く恋愛フォトエッセイ
ちょっと想像力を働かせてみるだけで、この一文を入れる決断にかなりの迷いがあり、今も恐怖と戦っているに違いないのではないかと思う。
背が高い、太りやすい、辛いものが苦手、お酒が飲める・飲めない……
そういうことは生まれたときから決まってる。
努力して克服して出来たり・出来なかったりするかもしれない。
だけどそういう体質を望んだことがないのは、代わりがない。
恋愛対象への趣向も同じことだと思う。
そして、それは本来宣言しなくても良いことだったはずだった。
目が悪くてコンタクトをしていたって、
英語がわからなくて大好きな洋画を字幕なしで見られなくたって、
誰にも迷惑はかからない。(本人は困るけど)
鈴掛さんと初めて打ち合わせをした時に
「僕は同性愛に関する偏見をなくしたいんです」と言っていた。
大人になると恋愛対象が自由な人にたくさん会う。
それは自分の活動しているフィールドももちろん関係しているだろうけど、
それ以前は、会わなかったんじゃなくて、言われなかったんだと思った。
例えば十代の頃とか、ずっと抑えて、自分を責めてきていたんだろうな、と。
誰が誰を好きになるのは自由だ。
だけど、その思いを告げるか、告げないかは自分一人の問題じゃない。
そして好きになろうと思って好きになるものでもない。
恋の病には無差別でかかってしまうはずだから。
このフォトエッセイは、すべての、
本当の意味で“すべて”の、恋に悩める男女へのエールだと思った。
・鈴掛真!さえずり短歌(ブログ)
何度見ても鈴掛さんが、いくえみ綾の絵にしか見えない。
評価:
鈴掛 真 ¥ 1,260 (2012-06-16) コメント:このフォトエッセイは、すべての、本当の意味で“すべて”の、恋に悩める男女へのエールだと思った。 |
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2009.11.10 Tuesday
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「悩む力」言葉ひとつ、当たり前ひとつ、実はそれぞれ解釈が違う。
評価:
姜 尚中 集英社 ¥ 714 (2008-05-16) コメント:はやりのHOW TOものかと思ったら大間違い。この本自体が姜 尚中の「悩む力」の結晶でした |
やっぱり「制作」という仕事がいちばん効率よく
お金を稼ぐことが出来るのだと結論付けた。
「制作」とひと言にしたところで内容は幅広いのだが、
デザインだけでもエリートコースを通って来た人には負けてしまうし、
イラストだけでももっともっと上手でキャッチーな人は目眩がするほどいる。
あっという間に三十路もポイッと通り過ぎた私は
もはや制作業界の中では若くもないだろう。
若くもなければ安くもなく、特色を持たねばと思った。
私の面白味とは考え方と行動力だと思う。
有言実行のつもりはないのだが、どうやら先天的に冗談が通じないらしく、
口に出したことは全部決定事項だったりする。
決断にはカロリーを使うが、時間がかからない。
それは私なりの「考え方のロジック」があるから。
まずはこれを切り出して、ひとつの商品にならないかと考えている。
そんな話をしたときに、
理系脚本家の友人・岡本貴也氏にこの本を勧められた。
2009年度上半期の新書ベストセラー「悩む力」
著者の姜尚中(カン・サンジュン)は在日二世の政治学者だ。
「朝まで生テレビ」とかで枯れ専ぶりを披露しているナイスミドル。
落ちつたい低音の語り口が印象的だ。
タイトルと「売れている」という事実と、岡本氏の推薦だけで手にとったので
中身をまったく把握しておらず、てっきり流行のHOW TO本かと思ったら大間違い。
この本自体が姜尚中の「悩む力」の結晶といって良いだろう。
目次では「悩み」を10この章に分けて書き進めている。
序章「いまを生きる」悩み
第一章「私」とは何者か
第二章 世の中全て「金」なのか
第三章「知ってるつもり」じゃないか
第四章「青春」は美しいか
第五章「信じるもの」は救われるか
第六章 何のために「働く」のか
第七章「変わらぬ愛」はあるか
第八章 なぜ死んではいけないか
最終章 老いて「最強」たれ
……目次だけみるとさっぱりですが、
答えかなにかが書いてあると思って読んでみてもさっぱりです。
疑問に思い悩んだと言うだけでその「力」さえ感じる。
それぞれの章のキーワードを挙げるならこんな感じだろう。
序章 現代社会について
第一章 自分(らしさ)について
第二章 金について
第三章 情報と知識について
第四章 人生の「華」について
第五章 宗教・スピリチュアルについえ
第六章 仕事・労働について
第七章 愛について
第八章 自殺について
最終章 老いと死について
最初に書いた通り、この本に何かの「答え」が載っているわけではない。
また、これらの問題についての取り組み方が載っているわけでもない。
私が自分の「悩み」を細分化したとき、もっと簡単に
・仕事
・人間関係
くらいにしか分けられないが、
こうやって議題を突き付けられるとなるほど、考えれば考えるほどに面白い。
「自分(らしさ)」「仕事」「愛」なんて、語り尽くされすぎて食傷気味な題材であるはずなのに、よくよく考えてみるとその言葉の受け取り方、解釈方法が人によってバラバラだ。
まずは自分の中にある、その事柄の「意味」「当たり前」を探ってみよう。
そして、その「当たり前」と照らし合わせれば「目標」みたいなものが見えて来て、
自分の理想だったり、大切に思っていることだったりが浮き上がってくるから面白い。
姜尚中の考え方に同意できるかどうかは別として、
それぞれの中に「当たり前」と思っていた事柄を、
目の前に出してじっくり観察することで
確かに「悩む力」は鍛えられるかもしれない。
本の参考……というよりは、ブログのネタに最適だ。
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- コヤナギ ユウ YU KOYANAGI
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Yu Koyanagi:Graphic Designer, Illustrator, Editor, Blogger
twitter. @KoyanagiYu・instagram.com/koyanagiyu/
The chief editor for Tokyo Nylon Girls.(http://nylongirls.jp/) The world Chengdu panda ambassador semi-finalist (2012). Special knowledge in Shinto culture.(I have license for Shito knowledge test!) Love coffee and chocolate. (I don't drink alcohol unfortunately)
コヤナギユウ
デザイナー、イラストレーター、エディター。
yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。77年新潟生まれ。生クリームとマヨネーズが苦手で英語が不自由。コーヒーとチョコレートが好きな、神社検定3級、世界成都パンダ大使セミファイナリスト、カナダ観光局公認ブロガー観光大使。 >>くわしく - @KoyanagiYuさんのツイート