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2007.08.17 Friday

[2007BALI] 6日目/誕生日:予想外すぎるネイティブライフ、夢叶い過ぎ -前編 meets フレッシュカカオ-

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Koyanagi.com引っ越した
カカオポッド割ります

彼とはつきあって1年ちょっと。
首都圏ではあるけれど、家が遠い上に多趣味なので
平均して週に1度会うくらいの頻度だ。

私は人間関係においてもちょうどよいさじ加減が苦手で、
週に1度合う間合いに馴れるまで時間がかかったものだ。

私にとって1週間は長い。
「たまに」しか会えないのだから良い彼女でいようと思った。
方法は簡単だ。
「おやおや?」
と思っても黙っていれば良いのだから。

この旅行が決まったのは「今年はどこに行こうか」と言うところからだった。

去年、2泊3日で北海道へ行った。
今年も最初は国内で考えていたけれど、
南国が良いとなると沖縄になる。
しかし離島へ行くと予算オーバー。
南国と金銭面から見てバリ島に決まり、
「じゃ、どうせなら」と言う感じで
旅程の中に私の誕生日が組み込まれた。

そう、これはバースデートリップではなく、
ただ「旅程に誕生日がふまえられた旅行」である。

旅立つ前に空港で、確かに彼は言っていた。

「誕生日プレゼント、重くて持って来れなかったら、
帰国する日に届くように送ったから!」

うん、確かにそう言っていた。

ウブドの朝は寒い。
いや、朝に限らず「昼間」にならなければ
寒がりの私は裏起毛のスウェットパーカーのジップを
しっかり上まであげてしまわなくてはならなかった。

だから朝は寒さとの戦いだ。
ぬくい布団から出るのが惜しい。

コテージを出てゴンドラに乗り、
レストランに行って朝食を食べる。

ナンディニの朝食もビュッフェ式になっていた。
メニューは決して多くはない。

そこで彼は寝ぼけた感じで力なく言うのだ
「いやぁ、今日誕生日だけど、何にも用意してないわ」
と。

「おやおや?」

今日の予定は基本的に「ホテルでまったり」なのだが、
午後にホテルのサービスで近所の田舎をサイクリングする予定だった。
それ以外、なんにも決めていないのだ。
ディナーも、プレゼントも、カードも、なし。

最初フリかと思ったけれど、
裏も表もなく、そういうことらしい。

「おやおや?」

私のココロには電光石火では火がつかない。
かなりのタイムブランクを置いて、
蓄積熱で忘れたころに燃え上がる。

朝食の後近所を散歩。

近くにあった小学校がどうやら自由時間でかなり騒がしい。
開けっ放しのドアからコドモ達がこちらに気がつく。

折々に「現地のコドモとかと遊びたいー」と言っていた彼にめがけ、
コドモ達が紙飛行機を飛ばして来た。

低い塀を越えてこちらへやって来てしまった
紙飛行機を投げ返すと、
テンションが跳ね上がるコドモ達。
純粋だ!

その後、何事もなく部屋に戻る。

雑談の中から沸々と煮える数日前の出来事。
ビーチエリアで感じた透明人間感。

「おやおや?」

東京ではよく気のきく彼が、
ここに来て私をほったらかしにしているように感じ、
不安と不満で胸がいっぱいになったのだ。
その圧力たるや「誕生日」倍率で計り知れない。

ヒステリックに泣き出せたら楽なようにも思うのだが、
そうも出来ないのが蓄積熱型のたるところ。
怒りが笑いになって爆発したけれど、
実のところ泣きたかった。

そんなわけで、
カップルの二人旅の難しさを身をもって感じたわけだけど、
逆に1年間言うチャンスのなかった「おやおや?」を
伝えるきっかけが出来たのは私には良いことだったと
今にしては思う。

彼にとってはどうだったのかは分からないけれど。

このホテルでは日本語の話せるスタッフが
日本人客の担当をしてくれる。

私たちのサービス周りを担当してくれるのは
バリニーズの女性、ダーユさん。

出産でしばらく仕事から遠のき、
日本語を忘れてしまったそうで、
独特のカタコト日本語なのだが、
逆にそれが私たちに移ってしまうくらい、
彼女の個性は立っている。

午後のサイクリングもなんと彼女が担当すると言うのだ。

「午前中も(他のお客さまとサイクリングに)行って来て、
ちょと(ちょっと)…(疲れたというリアクション)!」
「最近、日本人のお客さま多い、私、ちょと、忙しい」

というダーユさん。

出発してほどなく、
高台になった畑の前に自転車を止めて、
畑の方へと登って行く。

ご近所の農家の方にダーユさんが声を掛け、
畑をどんどん進んで行く。

そこには
全長50センチはありそうないんげんや、
とうもろこし、
とまと、
赤唐辛子、
ジャパンというバリニーズ野菜、
家畜のブタや、
田を耕す牛、
(バリ人は宗教上牛肉を食べない)
などの農作物の他、
自生している
噛みタバコの葉や
多種多様なバリニーズフルーツ、
バニラビーンズの葉などなど!

驚く程豊かな大地を目の当たりにした。

しばらく歩くとポッコリと、
小さな庭のような柵で囲ってあるある所に出た。

そこには断崖絶壁から臨むスケールのでかい大自然と、
それがよく見える2階建ての竹で出来た小屋。

さながら男の子の秘密基地みたいだ。

強い日差しを避けるためにも、その小屋へはしごを掛けて登る。

小さくて簡易的な竹の小屋は、
ちょっとした体重移動でゆらゆら揺れるけれど、
恐怖心はスケールのでかい風景で中和される。

インダスのテラスから見た風景より、
もっとジャングルな手つかずな自然。

吹き抜ける風に和みながら
話しはいつしかバリニーズな世間話へ。

話してみるとダーユさん、
どうやら私と同じ年。
(彼も、ダーユさんのだんなさんも同じ年)

一気に親近感が湧き、
バリニーズ(ヒンドゥー教、カースト制度)のルールや
ホテルの裏話、家族のことまでいろいろ聞き、
こちらも日本や東京の様子を話す。

いつしか話しは日本語講座になり、
かなり長いこと日本語とインドネシア語の情報交換をしていた。

ほとんどのバリニーズは家庭ではバリ語(サンスクリット語)を話し、
学校でインドネシア語を学ぶと言う。
バリ語とインドネシア語は全く違うらしい。
その上で、観光都市なので英語を学び、日本語も話すのだ。
学校や教室なんか行かず、仕事や実践で。
生活のために。

彼女たちの姿勢からぬるま湯生活を感じざるを得ない。

「小さなテンプルー(寺)に行く」
と自転車を走らせると、
道ばたに子犬が3匹じゃれあっていた。

あんまりかわいいので自転車を降り、
子犬と戯れていると頭にかごを載せた飼い主のおじさんが
畑から帰って来た。

ぞして、おじさんの頭に乗っていたかごの中身とは、
とれたてのカカオポッド!!

ラフティング中に発見して興奮でワナワアしたあれが、
山盛り入っている。

ひとしきり興奮していると
おじさんが地面にカカオをどさっと広げてくれて、
中から1つ、ひょいと拾い上げ、
鎌でふたつに割ってくれた。

それで私の手の中に収まる、
憧れの、
フレッシュカカオ!

カカオとはチョコレートの原料だが、
コーヒー豆のように小粒な実と思っている人も多いだろう。

カカオの実は
「カカオポッド」と呼ばれる大きな実の中に
白い綿に包まれミッシリと入っている。
それを取り出し、
バナナの皮で発酵させてあの独特の香りと色になるのだ。
フレッシュカカオの白い綿はフルーツとして食べることができ、
パッションフルーツのような味がするのだが、
日持ちがせず、冷凍すると劣化するので幻と言われていた。

自他共に認めるチョコレートホリックとしては
死ぬまでに食べてみたい逸品であったのだ。

2年前のショコラの祭典
「サロンドショコラ」で手にした冷凍のカカオ
とは全然違う。

その味は最初、ちょっとくせのある酸っぱさが立ち、
そのあとすぐ深みのある甘みが広がる。
不思議なことに最初に感じた酸っぱさは食べ進む間に感じなくなり、
ふんわりした甘みがだんだんと広がるのだ。

口に入れたカカオの実をカリッと強めに噛んでみた。
少しばかりの渋さと酸っぱさを感じ、割れた実を見るとなんと紫。
発酵する前のカカオは紫色なんだ。

死ぬまでに叶えたかった夢のひとつが、今、叶ってるなぁ。

親切なおじさま達と別れ、テンプルーへ。

ふつうに村にある小さなテンプルーだったけれど、
観光客だけでズカズカ中に入れるものでもないので
ダーユさんに案内してもらいながら見ることができた。

そこでダーユさんからこんな提案をうけた。

「うちに遊びに来ない?」

確かに午後の予定はない。
どんどん観光客らしからぬディープな場所に引き寄せられ、
あっという間に夢が叶う。

次は彼の折々に口にしていたあの夢が、叶う。

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この旅行記のINDEXはこちら。
読書[2007BALI] 7泊8日バリ旅行記INDEX

ご注意
このバリ旅行記は2007年7月下旬〜8月上旬に行った記憶を元に執筆しています。
自分の主観と本で読んだこと、現地で聞いたことなどをベースに記載しているので記憶違い、受け取り違いなどある場合があります。鵜呑みにせず「トモダチの土産話」程度に、気楽にお読みください。


小学校のこどもたち
紙飛行機にものすごくエキサイトする小学生達。

バリ牛
牛ですらかわいい。

バンブーハウス
少年の憧れ、2階建て秘密基地っぽい。

竹立て掛けた
おお、これさ、竹小屋に竹立て掛けてるね。言える?

バンブーハウス風景
写真じゃスケール感伝わらない程の絶景です。

ワンコ
そこら中でダラダラしてる犬も子供の頃は等しくかわいい。

フレッシュカカオ
実全体をカカオポッドと呼び、この白い綿が食べれます。この中にカカオの実が入っているよ。

ジャンゴー
田園風景とはまた違ったウブド。っていうかジャングルよね。

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コヤナギ ユウ YU KOYANAGI
KoyanagiYu Yu Koyanagi:Graphic Designer, Illustrator, Editor, Blogger
twitter. @KoyanagiYuinstagram.com/koyanagiyu/
The chief editor for Tokyo Nylon Girls.(http://nylongirls.jp/) The world Chengdu panda ambassador semi-finalist (2012). Special knowledge in Shinto culture.(I have license for Shito knowledge test!) Love coffee and chocolate. (I don't drink alcohol unfortunately)

コヤナギユウ
デザイナー、イラストレーター、エディター。
yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。77年新潟生まれ。生クリームとマヨネーズが苦手で英語が不自由。コーヒーとチョコレートが好きな、神社検定3級、世界成都パンダ大使セミファイナリストカナダ観光局公認ブロガー観光大使。 >>くわしく
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