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2004.11.16 Tuesday

1999.07.08 ファッキュー合戦

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Koyanagi.com引っ越した
※この日記は21才の私が無謀渡米したときのアーカイブです。当時書いた文章を少しだけ修正していますが、ほぼママです。
渋谷の路上でポストカードを売りつつ、イラストの本を出版。なぜか突然自分の視野を感じ、アーティスティックに初の海外へ行く必要性を感じた私。なぜかニューヨークをチョイス。謎の強迫観念にとらわれて急いでNYへ行った。もちろん、貯金もなく、本の印税もまだ。なんでそんなに急いで行ったのかは分からない。無謀で自虐的で凄く馬鹿だけどどこか勇気づけられる、未完のNY日記


物事をやり始めると終了すまでやるので結果的に早い。
大概のことは1晩で終わらせる。
瞬間的に集中力を発揮するタイプ。
だからつぎの日は死んでいる。

昨夜、キヨミ嬢のかわいい未来神少女を書き上げるがために遅くまで起きていたため、ぐったり疲れて夕方まで寝ていた。
ムクっと起きて昨日の売り上げのことを思い出す。

100ドル。
あ、CDラジカセが欲しいんだった。

急いで支度をしてアスタープレイスのKマートへ行く。
ここには何でもある。
一番安くてそこそこカッコ良くて、いい音の出そうな見た目のCDプレーヤーを買い、嬉しさの余り小走りで帰路につく。

家に帰るとアーリーがようやく旅行から帰っていた。
「ハイ!CDプレーヤー買っちゃった!」と、アーリーの旅の感想も聞かず部屋に入ろうとすると、扉に何か挟まっている。手紙だった。
彼氏と実家と友達と、それとエリコからの手紙だった。

手紙には「7/4に会えなくてごめんね、電話をちょうだい」と言う内容だった。
ごめんねも何も、電話をしなかったのは私なのに。
連絡をもう1度とる切っ掛けが出来て嬉しかった。
彼氏からの手紙に心和み、親からは「貧乏らしいので少ないけど」と、5万円振り込んでくれたらしい。
友達は、今インターネット上で私のイラストのTシャツを作ろうと言う話が持ち上がっているから、勝手にアンケートを始めてもいいか、特に聞きたいことはあるか?という手紙の内容だった。素敵っす。

その日のうちに手紙の返事を、CDを聴きながら書いて(っていうか、前にも書いたけど彼氏には毎日書いていた)ポストに投函した。

また家に帰るとアーリーが犬の散歩に行こうと誘ってきた。
子犬は7匹、それとマザームーンで計8匹。
これを全部どうやって散歩させようかと悩んでいると、同じアパートに住んでいる白人女性が帰ってきて、子犬を「かわいい!」と撫でている。
すかさずアーリーが彼女を散歩にさそう。
快くオーケーしてくれた。
とは言うものの、
犬の数はそれでも多いので私が2匹、
白人女性が2匹、
アーリーが子犬3匹とムーンは御留守番、
というフォーメーションで出た。

アパートの玄関を出てすぐくらいに、
白人女性はともだちに出会い、
「後から行くから」と立ち話を始めた。

アーリーと2人で歩いていると後ろから「ヘーイ!ユー!むちゅ(投げキス)」とマソが大声で叫んできた。
アーリーが「ともだちか?」と聞いてくるので「良くわからない」という表情で答えた。
マソがこれを見て私が黒人好きだと思われたら困るなぁ等と思った。

大きなマンションの前まで来て、
「犬の放し飼い厳禁」と書いてある柵付きの芝生にアーリーが子犬達を放して遊ばせた。
だんだん犬達に個性が出てきて
「あいつはスメル(においをよく嗅ぐ)だ」とか
「あいつはジャンピン(良く跳ねる)だ」とか、言っていた。

いつまでたっても白人女性は追ってこない。
アパートにつくと階段に犬の声が響いていた。

どうやら彼女は言うことを聞かない2匹の犬に手を招いて、散歩を断念してしまったらしい。
すると彼女とアーリーとで物凄いけんかが始まった。

「おれの犬を散歩に行かせないとはどう言うことだ!」
「ごめんなさい、どうしていいのかわからなくて」
「このメス犬(ビッチ)!」
「なんですって?!」
「ビッチって言ったんだよ!!ファッキュー!」
「あんたこそよ!ファッキュー!」
「ファッキュー!」
「ファッキュー!!」

と、「ファッキュー合戦」になる。
全部で何回言っていたか数えれば良かった。
「ファッキュー」という言葉の重みがよく分からない。

お互いに叩き付けるようにドアを閉め、部屋に入るとアーリーが、
「ごめんよ、ホントに頭に来て。気分はどうだい?」
「え?ふつうだよ。」
「おれは最悪だよ。おれはあの女を絶対許さないね。お前はどう思う?」

どう思うと言われても、
そこまで怒ることじゃないし、
大体頼んだアーリーも悪いじゃん。
という英語も思い浮かばず、かっこわるいが笑うしかなかった。

お互い自室に戻ってもまだアーリーの怒っている声(独り言)が聞こえる。
よっぽど犬が大切なのか。
っていうか、やはり不可解だ。
考え方にも壁はあるなと思った。
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コヤナギ ユウ YU KOYANAGI
KoyanagiYu Yu Koyanagi:Graphic Designer, Illustrator, Editor, Blogger
twitter. @KoyanagiYuinstagram.com/koyanagiyu/
The chief editor for Tokyo Nylon Girls.(http://nylongirls.jp/) The world Chengdu panda ambassador semi-finalist (2012). Special knowledge in Shinto culture.(I have license for Shito knowledge test!) Love coffee and chocolate. (I don't drink alcohol unfortunately)

コヤナギユウ
デザイナー、イラストレーター、エディター。
yours-store代表、東京ナイロンガールズ編集長。77年新潟生まれ。生クリームとマヨネーズが苦手で英語が不自由。コーヒーとチョコレートが好きな、神社検定3級、世界成都パンダ大使セミファイナリストカナダ観光局公認ブロガー観光大使。 >>くわしく
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